平成17年初春   17-1

江川邸公開事務室より 

 平成17年春は、韮山町が、伊豆の国市となる大きな節目を迎えました。

 暖かなお正月でしたが、玄関の松飾が外された頃より、寒さ厳しい冬になりました。

 寒い程富士山が、美しく見えます。この寒さの中にも紅梅が満開です。

主屋の紅梅  2/25撮影 寒さの中にも菜の花が満開


 駐車場から富士山側の道路が、拡幅、完成し、

 大型バスのすれ違いも楽々出来るようになりました。

 韮山いちご狩りが、賑わっています。(菜の花摘みのサービスがあるようです。)

 重要文化財と史跡指定の江川邸にぜひお立ち寄りください。
                                                3/3 改

3月以降のイベントは、未決定です。
次回、伊豆の国市になった後に、改訂版を公開いたします。


と記録

 歴史散策シリーズ
   韮山反射炉ウオーキング   2/5
   

北条早雲、源頼朝、江川太郎左衛門を再発見しましょう。

コース

  蛭ケ小島〜 城池親水公園〜 江川邸、郷土史料館〜 本立寺〜
 
  反射炉〜 願成就院〜 信光寺〜 真珠院〜 めおと湯の館


 平成17年2月5日(土)  雨天決行

 集合場所  韮山駅東口  8:30 〜10:30


    事前申し込みは不要です。ご家族、お友達と歴史の町を散策しましょう。

  ウオーキング参加者は江川邸、郷土史料館の共通入場料を

  通常の半額 (大人:200円、子供:100円) となります。
 
 
 主催、お問い合わせは 韮山町産業振興課  п@055−949−6806 まで 

 結果   2/10作成 
   天候にも恵まれ、1100余名のウオーキング参加をいただきました。
   梅の香のただよい始めた江川邸内にも、リュック姿の方々で、朝早くから
   賑わいました。
   ご参加の皆様、ボランティアガイドの皆様、企画実行の町産業振興課の皆様、
   本当に有難うございました。
   新市になっても歴史探訪ウオークを続けていただきますよう、お願いいたします。

 文化財講演会の開催   2/11                    


「韮山役所跡」が、国の
史跡指定されたのを記念し

韮山郷土史料館 主任
工藤雄一郎より
「韮山役所と代官江川氏の基礎知識」


静岡県立美術館、主任学芸員
山下善也氏より
「江戸時代絵画と江川氏」


の文化財講演会を

2月1日(金)
13:30〜16:00


韮山時代劇場映像ホール
予約不要、入場無料で
実施されます。

江川文庫調査団で発見された
絵画の一部展示や、調査状況の
報告がされる予定です。
   
 主催、お問い合わせは 韮山町社会教育課  п@055−949−5251 まで

結果   3/2作成    
   町長、教育長、江川理事長をはじめ、歴史や史跡の愛好者の方々大勢出席
   いただき、 満席で補助席を出す程の大盛況のもとで、開催されました。

A、 「韮山役所と代官江川氏の基礎知識」 報告者 工藤雄一郎
1、昨年9月、国の史跡指定を受けた「韮山役所跡」
  に関し、その範囲や絵図など、映像で説明された。
2、江川氏の系譜と歴史
  系譜によれば、鎮守府将軍、源満仲の二男頼親
  を祖とし、850年前に、伊豆国に来住し、
  源頼朝、北条早雲、徳川家康に仕え、
  今に至る家柄である。
3、代官の立場と仕事
  江戸幕府の職制説明から、江川代官の立場、
  11代続いた世襲代官のこと、韮山代官の広い
  管轄地のことなど、古文書を読み合わせながら
  の説明がなされた。
   (このホームページの原稿作成者でもあります
   ので江川英龍の項を再度お読みいただければ
   幸いです

報告中の工藤雄一郎  2/11
B, 「江戸時代絵画と江川氏」 講師 山下善也氏
1、江戸時代の絵画界の構造
  江戸時代の絵画は、上方の京都、(大坂含め)と
  江戸が主流であり、狩野派をはじめ土佐派、
  住吉派が活躍した。
  広い組織を持つ狩野派について、京都二条城内
  壁画や襖絵、屏風、掛け軸等の映像とともに、
  説明が加えられた。

2、また、静岡県立美術館で開催中の
  「京の画家たち」の伊藤若冲をはじめ、
  円山応挙、長澤蘆雪、狩野永良
  等の作品多数が映像で紹介された。
                         3/27一字訂正

講演中の山下善也氏  2/11
3、江川文庫総合調査から
  山下氏は今まで4年間の調査(13回実施)に、全て参加されている。
  絵画部門でも、何点も貴重なものが、みいだされたとのことで
  一般公開に先がけて、この4年間にみいだされた主な作品の紹介がなされた。
  狩野派の作品も何点かあり、一蝶作の 柿本人麻呂を描いた表装前のものや、
  住吉具慶の作品、白隠禅師、谷文晁、浦上玉堂の山水画、
  江川家を訪れた文人、墨客のアルバム集なども紹介がされた。
   最後に江川坦庵の未発表の(大国士豊の影響を受けた)作品も説明と画像で
  見ることが出来、江戸時代の美術館めぐりをした感が、講演会後に残った。
                                   江川邸公開事務室、3/3記

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